佐野雄城選手がデビュー戦でポール・トゥ・ウィン
FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP(フォーミュラ・リージョナル・ジャパニー ズ・チャンピオンシップ =FRJ)2024のレース11が、9月14日、富士スピードウェイを舞台に争われ、ポールポジションの37号車・佐野雄城選手(TGR-DC RS FR)が一度はトップを奪われながらも、見事ポール・トゥ・ウィンを飾りました。
上空に雲はあるものの、気温30℃、路面温度41℃の厳しい暑さに見舞われた富士スピードウェイでは、13時6分、15周で戦われる決勝レースが始まりました。スタートでは、ポールポジションの佐野選手が出遅れ、2番グリッドの38号車・卜部和久選手(TGR-DC RS FR)が先行。さらに、3番グリッドの5号車 ミハエル・サウター選手(G FORCE F111/3)が2位にポジションアップします。3位まで順位を落とした佐野選手は、すぐさまコカコーラコーナーで2位にポジションを戻し、ここから卜部選手と佐野選手によるトップ争いが熱を帯びていきます。
2人のバトルは3周に及び、卜部選手を攻略しかねていた佐野選手の背後に、3番手のサウター選手が迫ります。そして4周目の最終コーナーでサウター選手が佐野選手をかわし、トップ争いは卜部選手とサウター選手の2人へ。その後、2位のサウター選手がトップの卜部選手に接近し、ついに7周目のダンロップコーナーで卜部選手のインを刺しますが、その際に2台が接触。マシンにダメージを受けた卜部選手は大きくポジションを落とし、サウター選手も3番手を走行していた佐野選手にパスされてしまいます。この時点の順位は、トップが佐野選手、2位がサウター選手、3位が62号車・猪爪杏奈選手(ユピテル 羽衣6 F111)、4位が55号車 セバスチャン・マンソン選手(G FORCE F111/3)です。
直後の8周目、コース上の破損パーツを回収するためにセーフティカーが導入され、11周目にレースは再開。佐野選手がファステストラップをマークする速さで周回を重ねる一方、2番手のサウター選手はペースが上がりません。レースはこのままゴールを迎え、佐野選手が見事、ポール・トゥ・ウィンを飾りました。続いて、サウター選手、猪爪選手、マンソン選手の順にチェッカーフラッグを受けましたが、レース中に接触のあったサウター選手に対して10秒のタイムペナルティが科されたため、猪爪選手が2位、マンソン選手が3位と順位が繰り上がりました。猪爪選手は念願の初表彰台獲得です。
マスタークラスは、クラス3番手、総合9番手からスタートした16号車・アキタ選手(AKITA Cars & Racing)が総合5番手でクラス優勝。これに、11号車・植田正幸選手(Rn-sportsF111/3)、18号車・ユキ選手(NILZZ Racing)が続きました。