FIA FORMULA REGIONAL は、2014 年から国際自動車連盟(Federation Internationale de l‘Automobile 以下、FIA)が開始したF1 を頂点とする単座席競技車両(Single Seater:通称フォーミュラ車両)のカテゴリー再編と新安全規格導入に伴い制定された新カテゴリーです。
技術規則は2018 年に批准され、その後アジア、アメリカ、ヨーロッパでシリーズが開始され、日本においても、JAF 地方選手権シリーズ FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP として2020 年よりスタートいたしました。マシンの主な特徴は、前後に加え左右にも備わる衝撃吸収構造体の追加設定、HALO(頭部保護装置)の設置など、FIA の設定した最新のレギュレーションに則った車両であること、またF1 を頂点とするパワー・ウェイト・レシオによる新区分の採用で、FIA-F4 の直接の上位規格であることです。コスト面に関しては、2021 年時点で車体79,483ユーロ、エンジン25,832ユーロ と、FIA FORMULA REGIONAL のマシン価格はFIAの設定した世界標準の規定価格(キャッププライス)が適用されす。またスペアパーツなどもキャッププライスに適合させるため、ランニングコストが大幅に低減されます。

『F111/3』はFIA より同規格の承認を受ける3 番目の車両です。『F110』同様にFIA 規格準拠車両であり、車両価格だけではなく、全ての部品の価格にいたるまでFIA の承認を得た「世界規格車両」です。『F111/3』の特徴は、FIA が今後導入を検討している人間工学を最優先したデザインを先行して導入し、操縦者の身長体重の違いによる居住性、操縦性を向上させたこと。また規定価格内で、高温多湿の日本のレース環境に対応するパワーユニット冷却性能、整備性確保がされていることです。『F111/3』のカーボンファイバー(CFRP)製モノコックは、FIA F4 マシン『F110』をさらに発展させたもので、高剛性、軽量に加えてHALO の装着などFIA の定める高い安全性を両立。ボディワークも全てCFRP 製で、徹底した構造技術解析と空力特性の追求により、レギュレーションで定められた最低重量680kg をクリアしながら、高剛性、低重心で良好なハンドリング性能を実現しました。
エンジンは最高出力270PS の1750cc 直列4 気筒インタークーラー付きターボを搭載。ギヤボックスは6 速バドルシフト付きです。

FIA は、“FORMULA REGIONAL(FR)”を導入し、これにより、F1 を頂点にF2、F3、FR、F4 というパワーウエイトレシオによる明確な位置付けが完成しました。
“FORMULA REGIONAL(FR)” は、プロドライバーになるための試金石として今後大変重要な役割を果たすカテゴリーとして世界各地域でその責任を果たすこととなります。
新しいFIA フォーミュラ3 チャンピオンシップは、シングルシーターピラミッドの第3 層であり、ドライバーが、カートからFIA フォーミュラ4、FIA フォーミュラリージョナル、FIA フォーミュラ3、FIA フォーミュラ2、そして最後にFIA フォーミュラワン世界選手権を目指すステップの指針となります。このシステムは、ファンにとってもより魅力的で理解しやすい構造と言えます。
さらに、2020 年を含む3 年間において、ベスト3 シーズンで獲得したスーパーライセンスポイントが40 ポイント以上のドライバーにスーパーライセンスの発給資格が与えられます。

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