初参戦の佐野雄城選手がダブルポールポジション
FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP (フォーミュラ・リージョナル・ジャパニー ズ・チャンピオンシップ =FRJ) 2024のラウンド5が9月14日、WEC富士6時間耐久レースが開催される富士スピードウェイでスタートし、初参戦の37号車・佐野雄城選手(TGR-DC RS FR)がレース11、レース12ともにポールポジションを獲得しました。
今シーズンもあと2ラウンドを残すばかりとなったラウンド 5 FUJI大会は、今季最大の13台がエントリー。うち3名は開幕戦からシリーズ参戦している外国人勢で、それぞれスイス、オーストラリア、ニュージーランドからのエントリー。また、女性ドライバー1名がシリーズ参戦。さらに、今回から、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバー2名が参加しています。マスタークラスのエントリーの今季最大の6名です。
朝から青空が広がる富士スピードウェイでは、9時ちょうどからレース11のスターティンググリッドを決める15分間の公式予選1がスタートしました。各選手は4周目からタイムアタックを開始し、まずは初参戦の38号車・卜部和久選手(TGR-DC RS FR)が1分39秒202をマークして暫定トップに。これに28号車・中村賢明選手(TOM'S FORMULA F111)、62号車・猪爪杏奈選手(ユピテル 羽衣6 F111)、55号車 セバスチャン・マンソン選手(G FORCE F111/3)が続きます。
すると次の周、佐野選手が1分39秒072を叩き出しトップに浮上。F111/3をドライブするのは2回目ということですが、練習走行からマシンの特性を把握することができ、好みのセットアップが見つかったという佐野選手は、この予選でも手応えを感じていたそうです。
一方、遅れてタイムアタックを開始した5号車 ミハエル・サウター選手(G FORCE F111/3)が1分39秒905で3位までポジションを上げてきました。そして、6周目、サウター選手がセクター1で全体ベストをマークしたところで、1コーナーで1台のマシンがストップし、走行は赤旗中断。この時点で残り時間は5分でしたが、セッションはそのまま終了になり、佐野選手のポールポジションが確定しました。2番手は卜部選手、3番手はサウター選手です。
6台の混戦となったマスタークラスは、4周目に1分40秒804のベストタイムをマークした29号車・小嶋禎一選手(Classic Car.jp ES)が、クラストップとなりました。
9時30分からは、レース12のスターティンググリッドを決める公式予選2が行われました。セッション開始とともに、サウター選手を先頭に、各マシンが続々とコースに向かいました。予選1同様、4周目からタイムアタックが本格化し、まずはサウター選手が1分39秒343をマークし暫定トップに立ちます。サウター選手は続く5周目も1分39秒329で自己ベストを更新しますが、それをコンマ079上回る1分39秒250で卜部選手がトップを奪いました。
そして6周目、卜部選手が1分38秒925、サウター選手が1分39秒246とそれぞれ自己ベストを更新。その直後のこと、佐野選手が1分39秒057をマークして2位に浮上すると、次のラップでさらにタイムを1分38秒855にまで縮めて、トップを奪いました。8周目に卜部選手が自己ベストを更新する1分38秒919をマークしますが、佐野選手にはコンマ064秒及びません。そのままセッションは終了時間を迎え、佐野選手がレース11に続き、レース12でもポールポジションを獲得しました。2番手は卜部選手、3番手はサウター選手です。
マスタークラスは、16号車・AKITA選手(AKITA Cars & Racing)が1分40秒157でクラストップになりました。
このあと、レース11は13時10分から、レース12は17時ちょうどから、それぞれ決勝が行われます。