■2020 第5戦 公式予選
2020/10/31 -11/1 @ OKAYAMA International CIRCUIT
阪口晴南が2戦連続でPP獲得も、古谷悠河が肉薄。接戦の予選結果に!

2020年のFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPの第5大会が10月31日(土)に岡山国際サーキットで開幕し、公式予選は#3 阪口晴南(Sutekina #3)が、#28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)とのタイムアタック合戦の末、僅差で競り勝ち、2戦連続でポールポジションを獲得した。

雲ひとつない晴天のもとで始まった予選。Race11のグリッドを決める予選Q1で真っ先に好タイムを出したのは#28 古谷だった。1分27秒750を記録すると、翌周には1分26秒936にタイムを更新しトップに躍り出た。

これに対し、今季出場しているレースでは全てポール・トゥ・ウィンを飾っている#3 阪口は入念にタイヤを温め、タイムアタックを開始。1分26秒600で#28 古谷を逆転した。さらに#3 阪口は1分26秒449までタイムを伸ばしトップをキープ。#28 古谷も1分26秒689で肉薄するが再び逆転することはできなかった。ここでチェッカーフラッグとなりRace11は#3 阪口がポールポジションを獲得。2番手に#28 古谷、3番手に#8 石坂瑞基(Sutekina #8)が続いた。

一方、マスターズクラスも激しいポールポジション争いが展開されたが、#4 今田信宏(JMS RACING)が一歩抜け出し、ポールポジションを獲得。2番手に#30 DRAGON(B-MAXエンジニアリング)、3番手に#11 植田正幸(Rn-SportsF111/3)という結果になった。

続いて行なわれた予選Q2。インターバルの間に各車ともマシンセッティングの変更を行ない、グリーンシグナル点灯と同時に一斉にコースインしていったが、#3 阪口と#28 古谷は少しタイミングを遅らせてコースインしていた。

序盤からマスターズクラスのドライバーが激しいトップ争いが繰り広げられたが、このセッションでは#11 植田が一歩リードし1分28秒032でライバルを上回った。

総合トップ争いは、ここでも#3 阪口と#28 古谷の一騎打ちとなった。まずは#3 阪口が1分26秒606でトップに立つが、#28 古谷が1分26秒494で逆転。これに対し#3 阪口が1分25秒897をマークすると、#28 古谷も自己ベストタイムを更新し、全くの同タイムとなる1分25秒897を叩き出した。

この場合、早いタイミングで記録した選手の順位が優先されるため、同タイムではあるが#3 阪口がトップに立った。各車ともさらにタイムを縮めにかかったが、終盤に#8 石坂がリボルバーコーナーでコースオフ。イエローフラッグが出されたこともあり、これ以上のタイム更新はなくチェッカーフラッグが出された。

Race12も#3 阪口が2戦連続でポールポジションを獲得、2番手には#28 古谷が続き、3番手には#6 三浦愛(Super License)が入った。マスターズクラスは#11 植田がポールポジションとなり、2番手に#30 DRAGON、3番手に#4 今田が続いた。

Race11・12ポールポジション
#3 阪口晴南

古谷選手とは前回のもてぎ大会から(差が)近いかなとは予想していましたし、金曜日の走行でもそう感じていました。予選も1本目のアタックでは負けていたと思います。でも、チームもすごく優秀ですし、しっかりと話し合って、ポジション的にはポールポジションを連続で取れたことに対してはホッとしています。とはいえ、2回目の予選では同じタイムでしたので、もう少し差を広げたいなというのが正直なところです。決勝も古谷選手との一騎打ちになるかもしれませんし、レースも早い時間帯に行なわれるので今日とは違うコンディションになると思います。おそらく良いペースで走ってくると思うので、こっちも負けないようにしないといけません。リージョナルのクルマであれば、追い抜くチャンスは出てくると思うので、前に出られたからといって諦めることなく逆転を狙いたいですし、自分が逃げる展開になったら、しっかりと気を引き締めていきたいです。


Race11 マスターズクラストップ
#4 今田信宏

Q1はポールポジションを獲得できましたが、Q2では3位になってしまって... ダブルポールを獲りたかったです。今週末はマシンの仕上がりも良くて、Q2のアタックも体感上はすごく良かったのですが、なぜかタイムが上がっていませんでした。ちょっと上手くまとめ切れなかったのかなと思います。1レース目はポールポジションからのスタートになりますが、スタートが重要になると思うので、そこをしっかり切り抜けたいですね。2レース目も3番手からスタートを決めて追い上げたいです。


Race12 マスターズクラストップ
#11 植田正幸

直前にS耐の予選があったので、路面コンディションが変わったのかQ1ではオーバーステアがきつい状態でした。そこをチームがインターバルの間にアジャストしてくれて、Q2はうまくいきました。ただ、区間ベストを出せていた周のダブルヘアピンでスピンしてしまって、それがなければ1分27秒台を出せたかもしれません。でも、久しぶりにポールポジションを獲れたので、良かったです。マスターズクラスも毎回厳しい戦いをしていますが、ここ岡山は地元でもあるので、頑張ります。



■2020 第5戦 Race11 決勝
2020/10/31 -11/1 @ OKAYAMA International CIRCUIT
阪口晴南が今季8勝目を飾るも、ファステストラップは古谷悠河が獲得

2020年のFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPのRace11決勝が11月1日(日)に岡山国際サーキットで行なわれ、ポールポジションからスタートした#3 阪口晴南(Sutekina #3)が今季8勝目をマークした。

今回はスーパー耐久と併催ということで、午前8時45分から1レース目となるRace11がスタート。17周で争われた。ポールポジションの#3 阪口はあまり良いダッシュを切れず、イン側を牽制しつつ1コーナーに進入しトップを死守した。一方2番手スタートの#28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)は、1コーナーで膨らんでしまいポジションを落としてしまった。

一方マスターズクラスでは、1周目のヘアピンで#4 今田信宏(JMS RACING)と#30 DRAGON(B-MAXエンジニアリング)が接触。2台とも最後尾に後退。これで#11 植田正幸(Rn-SportF111/3)がクラストップに立った。なお、この接触で#4 今田に対しドライブスルーペナルティの裁定が下された。

1周目をトップで終えた#3 阪口は、序盤から毎周のようにファステストラップを塗り替える走りをみせ、後続との差を築いていった。これに対し肉薄する速さをみせたのが#28 古谷。スタート直後のコースオフで4番手にポジションを下げるも、#6 三浦愛(SuperLicence)、#8 石坂瑞基(Sutekina #8)を追い抜き、4周目には2番手の座を取り戻した。すると、ペースを一気に上げていき12周目には1分26秒875のファステストラップを記録。当初は5.5秒あった#3 阪口との差を少しずつ詰めていった。

レース終盤になっても#28 古谷のペースは衰えず、残り2周になってトップ2台の差は3秒に縮まったが、#3 阪口も最後までミスのない走りでポジションを守り抜き、トップでチェッカーを受けた。2位には#28 古谷、3位には#8 石坂が続いた。これで参戦しているレースでは全て勝利し、今季8勝目となった#3 阪口だが、初めてファステストラップを他のドライバーに奪われたこともあり、喜びも控えめという様子だった。

マスターズクラスは#11 植田が終始安定したペースで走り、クラストップチェッカー。2位には#30 DRAGON、3位には#27 SYUJI(B-MAXエンジニアリング)が入った。

#3 阪口晴南
スタートがうまくいきませんでした。特に2列目の三浦選手のスタートが良くて『あ、やってしまった!』という感じでしたが、そこで抜かれなかったのは不幸中の幸いです。古谷選手が1コーナーでコースオフして少しギャップは築けましたけど、彼と比べるとレースペースにはかなり課題があります。序盤までは良かったですけど、後半は折り返して、特にラスト5周に関しては彼のほうがペースは良かったと思います。それは改善しないと次は絶対にやられるなと思います。あとフォーミュラ・リージョナルの車両は比較的バトルができると思うので、スタートで前に出たのしてもレース中に逆転される可能性は十分にあります。2レース目は3周増えるので、特に後半に課題をおいて頑張りたいなと思います。

#11 植田正幸
スタートは少し出遅れたんですけど、ラッキーもあってトップに立てました。あとは、あまり無理せず、後ろとの間隔を見ながら走りました。正直、今回はラッキーでしたね。速さでは負けている部分もあります。昨日の予選でオーバーステアがきつかったので、セッティングを変えたんですけど、それが今日は全く機能しなくて、ずっとアンダーステアでした。次のレースはアジャストして臨みたいと思います。次はクラスポールからスタートなので、何とか抑えきりたいですね。



■2020 第5戦 Race12 決勝
2020/10/31 -11/1 @ OKAYAMA International CIRCUIT
阪口晴南が力強い走りみせ今季9勝目、ランキング首位をキープし最終大会へ

2020年のFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPのRace12決勝が1岡山国際サーキットで行なわれ、#3 阪口晴南(Sutekina #3)がRace11に続き、ポールポジションから一度もトップを譲らない走りをみせ、今季9勝目を飾った。

Race11決勝から、約2時間後に行なわれた決勝レース。各車が整備を終えてグリッドについたが、#4 今田信宏(JMS RACING)はステアリング関係のトラブルが見つかり、その修復作業に時間を要したため、ピットスタートとなった。

レッドシグナルが消えてスタートが切られると、ポールポジションの#3 阪口がホールショットを決めて1コーナーへ。#28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)が2番手で続いた。

序盤からリードを広げたい#3 阪口は序盤から1分26秒台を記録していくが、#28 古谷も6周目に1分26秒843を記録すると、8周目には1分28秒733でファステストラップをマーク。2秒〜3秒のギャップを行き来する一進一退の攻防戦となった。

一方、マスターズクラスでは#11 植田正幸(Rn-sportF111/3)がトップを守っていたが、そこに#30 DRAGON(B-MAXエンジニアリング)が接近。9周目のヘアピンからリボルバーコーナーで追い抜き、クラストップに立った。また最後尾からのレースとなっていた#4 今田も粘り強く追い上げ、残り5周のところでクラス3番手に浮上した。

総合トップ争いでは前回のRace11では、レース後半にかけて#28 古谷のペースが良かったが、短いインターバルの間にマシンのセッティングを大幅に変更して臨んできたという#3 阪口が10周目に1分26秒638でファステストラップを奪い返すと、後半になっても1秒26秒台を維持。徐々に#28 古谷との差を広げていった。

#3 阪口は最終的に5.1秒のリードを築き、今季9勝目をマーク。2位に#28 古谷、3位に#8 石坂瑞基(Sutekina #8)が入り、表彰台はRace11と同じ顔ぶれとなった。マスターズクラスは最後までトップを守り抜いた#30 DRAGONが優勝。2位に#11 植田、3位に#4 今田が入り、3人のポイントが接近した状態で、次回の最終オートポリス大会を迎える。

#3 阪口晴南
スケジュールがタイトだったので出来ることも限られていましたが、その中でもスタッフの皆さんが迅速に作業をしてくれて、クルマのセッティングを大きく変えることができました。それが全部良い方向にいったと思います。スタートも前回より良かったですし、クルマのフィーリングもかなり良くなったので、最後まで速く走れそうだなと感じていました。実際に前半よりも後半の方が古谷選手を引き離すことができたような気がします。そういう意味で明らかに第1レースから改善できたので、合格点だったかなと思います。

#30 DRAGON
スタートでの位置どりが悪くて、クラス違いの車両が間に入ってレースが進んでいくという状況でした。でも、ペース的には自分の方が良いという確信がありました。思いの外、トップを走っていた植田選手のペースが上がらなかったので、クラス違いのクルマと競り合っている間に離されなかったのが、良かったです。マスターズクラスもいい勝負をしています。最後も何とか頑張りたいなと思います。




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