2021.12.09
FRJ  2021年ファイナルラウンドにおいて、天然繊維コンポジット素材による
ボディカウル実装マシンを国内フォーミュラレースとしては初めて実戦投入、その可能性を検証


Formula Regional Japanese Championship (フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ=FRJ)は、カーボンニュートラルの実現に向けた新たなる挑戦として、12月11日(土)/12日(日)に鈴鹿サーキットで開催される今季ファイナルラウンドに、従来のCFRP(=CarbonFiber Reinforced Plastic)と置き換え可能な剛性感と優れたサステナビリティを併せ持つ、天然繊維コンポジット素材を用いて成形されたボディカウル実装マシンを実戦投入し、国内フォーミュラレースとしては初めてその可能性を検証することになりました。



カーボンニュートラルへの新たなる挑戦
今回採用された天然繊維の織物は、スイスのBcomp社が開発した、強度、剛性、軽さにおいて高いレベルを誇り、欧州では既に数多くの実績がある「ampliTex」です。
FRJのコンストラクターである株式会社童夢が、このバイオコンポジット素材の原料である天然繊維の織物を日本国内で熱硬化性樹脂を含浸させ、従来からある炭素繊維の製品成形法の一つであるオートクレーブ成形に適したプリプレグ(Pre-preg = pre-impregnated)「DNAP (ディーナップ)」を開発しボディカウルを製作、実戦投入可能な車両を仕上げました。

ampliTexによるボディカウル採用の主なメリット
1. CFRPと同等の剛性感を維持し、かつ、材料の比重が軽いという特徴を活かしてさらなる軽量化も可能
2. 振動減衰性はCFRP品より優れている
3. クラッシュ時の破片飛散を防げる
4. 生産から廃棄までのライフサイクル全体の中で地球環境への負荷が殆どない
FRJ車両である童夢F111/3には、従来からダンパーカバーにBcomp社製バイオコンポジット素材が採用されていますが、ボディカウル全体を置き換えることで、シリーズとしてのカーボンニュートラル実現に向け、新たなステージに踏み出すことを目指します。
FRJは、今回の実戦走行の結果をもとに更なる検証を進めた上で、上位カテゴリーとも情報を共有し、国内モータースポーツ全体で推進できる環境活動を模索いたします。

以上


>>> リリースPDFダウンロード (FRJ_2021209_Biocomposite.pdf)


2021.12.09PM 実車画像を追加 








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