■2020 第3戦 公式予選
2020/09/04 -05 @ Fuji Speed Way
第1大会ぶりの参戦となる阪口晴南がQ1・Q2ともにトップタイムをマーク

2020年のFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP第3大会が9月4日(金)に富士スピードウェイで開幕し、公式予選は#3 阪口晴南(Sutekina #3)が2レースともにポールポジションを獲得した。

前回のSUGO大会では他のレースとの日程重複もあり、欠場するチームやドライバーもいたが、今回は開幕大会と同様に13台が参戦。うち6台がマスターズクラスでのエントリーとなった。

今回はピレリ スーパー耐久シリーズ NAPAC 富士 SUPER TEC24時間レースとの併催のため、公式予選は9月4日(金)の夕方に実施された。

まず第7戦のグリッドを決めるQ1では、#28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)が1分37秒862の好タイムをマークするが、それを上回ったのは第1大会以来の参戦となる#3 阪口で1分36秒989を叩き出しトップに浮上した。これに現在ランキングトップにつけている#6 高橋知己(Super License)が0.024秒差に迫るタイムを記録し肉薄した。しかし、#3 阪口は翌周のタイムアタックでさらに速さをみせ1分36秒835をマークした。これでライバルに差をつけて、第7戦のポールポジションを勝ち取った。2番手には#6 高橋、3番手に#28 古谷が続いた。

マスターズクラスはセッション前半に好タイムを記録した#30 DRAGON(B-MAXエンジニアリング)が1分38秒953でFRJでは初のクラスポールポジションとなった。

10分のインターバルを経て行なわれた予選Q2。オーバーオールでは今回FRJ初エントリーとなる#86 小山美姫(Dr.DRY F111/3)がいち早く1分37秒台を記録すると、それを#39 岡本大地(SACCCESS RACING)が1分36秒974で逆転トップに躍り出た。

これに対し#3 阪口は入念にタイヤを温めてセッション終盤にタイムアタックを敢行。1分36秒525をマークし、自身がQ1で出したトップタイムをさらに上回ってみせた。その対抗馬である#6 高橋は途中まで十分なタイムを記録できていなかったが、最後の1周でしっかりとタイムを更新し1分36秒824を記録したが#3 阪口のタイムを破ることはできなかった。これにより#3 阪口は今季5度目となるポールポジションスタートを決めた。2番手には#6 高橋、3番手に#28 古谷とQ1と同じトップ3の顔ぶれとなった。

#3 阪口 晴南
他のドライバーはSUGO大会を経験して今回に臨んでいるので、昨日の段階で周りのレベルもすごく上がっているのかなと感じました。ただ、終わってみれば予選もポールポジションを獲れましたし、僕たちもパフォーマンス自体は良くなっているのかなと思います。開幕大会は出来すぎの内容だったので、あんなふうには行かないと思っていますが、決勝では危なげなくスタートを決めて少しずつでも引き離せるようにしたいなと思っています。(今回はS耐とダブルエントリーですが)体力的には問題ないです。それぞれのカテゴリーで自分がすべきことは違うと思っているので、そこを自分自身でしっかりと認識して臨みたいです。自分の今後のレース人生を考えても、すごく有意義な週末になるんじゃないかなと思っています。

#30 DRAGON
実はこのクルマでテストができていなくて、レースでしか乗っていない状態なんです。なので、どう操作すればクルマがどう動くかを理解できていなくて大変でした。今回はクルマのセッティングの方向性とかはエンジニアに任せる形でやりましたけど、最後はクルマ的には今までの中で一番乗りやすかったです。マスターズクラスも接戦で争っているので、そこも盛り上がればいいかなと思います。



■2020 第3戦 Race7決勝
2020/09/04 -05 @ Fuji Speed Way
Race7決勝は阪口晴南が安定した走りでポール・トゥ・ウィン。今季4勝目を飾る

2020年のFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPの第7戦決勝レースが富士スピードウェイで行なわれ、#3 阪口晴南(Sutekina #3)が今季4勝目を飾った。

今回はピレリ スーパー耐久シリーズのNAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レースと併催ということもあり、午前9時10分といつもより早い時間から1レース目の決勝が始まった。

スタートではポールポジションの#3 阪口が好ダッシュを決め、ポジションを守ってTGRコーナーに突入した。#6 高橋知己(Super License)と#28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)が2番手を争ったが、#6 高橋が2番手を死守。一方の#28 古谷は#39 岡本大地(SACCESS RACING)の先行を許し4番手に後退した。

一方、スタートでは数台がエンジンストールをした影響でマスターズクラスのトップからスタートした#30 DRAGON(B-MAX エンジニアリング)が出遅れてしまったが、すぐに挽回し3周目のTGRコーナーで#4 今田信宏(JMS RACING)をパスしマスターズクラストップを奪い返した。

総合のトップ争いは#3 阪口と#6 高橋の一騎打ちとなった。序盤か少しでも後続との差を広げることに努めた#3 阪口は4周目に1分37秒528を記録すると、その後も1分37秒台中盤の安定したペースで1周あたり0.1秒〜0.2秒ずつ#6 高橋を引き離していった。

その後方では3番手争いも白熱。#39 岡本の背後に#28 古谷がつけ11周目のメインストレートで横にならんだ。そのまま2台はTGRコーナーを並んだまま駆け抜け、両者一歩も譲らないバトルを展開したが、最終的にコカ・コーラコーナーで#28 古谷が前に出た。

終始安定したペースで周回を重ねた#3 阪口は最終的に4.0秒の差をつけてフィニッシュ。今季4勝目を飾った。2位には#6 高橋が続き、3位は#28 古谷となった。

マスターズクラスでは#30 DRAGONが最後まで冷静なレース運びをみせ、総合6位に入ったのと同時にクラス優勝をマークした。クラス2位には#4 今田が入り、同3位には#11 植田が続いた。

#3 阪口 晴南
前回(第1大会)とはコンディションも全然違うので、僕の中では苦戦したかなと思います。スタートはうまく決められましたが、フォーミュラ リージョナルで富士のレースでは逆に後方が有利になる可能性もあるので、最初スリップストリーム圏内から離れるまでは、しっかりプッシュしようと思っていました。あとは後ろはあまり意識せず自分との戦いでした。2レース目に向けてはけっこう改善しないといけないポイントがあると思います。ライバルもどんどん速くなってきていると思いますし、こっちも成長を止めるわけにはいきません。そこはチームとうまく話し合って次に活かしていきたいです。

#30 DRAGON
スタートで前の2台がエンジンストールして、それを避けようとしてクルマが横に向いてしまいました。スピンしなくて良かったですけど、そこで出遅れてしまって今田選手に前に行かれてしまいました。でも、レースペースには自信があったし、1〜2周で捉えられると思っていたので、焦らずにいきました。そのあとは最初に逃げてしまおうと思って、どんどん引き離しました。後半は相手のタイムも見ながらコントロールしながら走っていました。



■2020 第3戦 Race8決勝
2020/09/04 -05 @ Fuji Speed Way
阪口晴南が独走で今季5勝目をマーク、2番手以下は手に汗を握るバトルに

2020年のFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPの第8戦決勝レースが富士スピードウェイで行なわれ、#3 阪口晴南(Sutekina #3)が2番手に17.5秒の大差をつけ今季5勝目をマークした。

第7戦の終了から約3時間後に行なわれた第8戦。前日の予選Q2で記録されたベストタイム順でグリッドが並べられ、ポールポジションに#3 阪口、2番手に#6 高橋知己(Super License)がつけた。スタートでは#6 高橋の方が力強い加速を見せ、トップを奪いにいったが#3 阪口もうまくラインを封じてトップを死守した。午前の第7戦では2人のマッチレースとなったが、今回は序盤から#3 阪口が独走する展開となり、折り返しとなる8周目を迎える頃には7.2秒もの大差をつけた。

2番手の#6 高橋はなかなかペースが上がらず、レース後半になると後続集団が追いついてきた。まずは3番手の#39 岡本大地(SACCESS RACING)が仕掛け9周目のTGRコーナーで追い抜きにかかったが前に出ることはできず。逆に#39 岡本はコカ・コーラコーナーを立ち上がったところで#28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)に隙を突かれ、ADVANコーナーで先行を許すこととなった。

これで3番手に上がった#28 古谷はすぐさま#6 高橋に接近。TGRコーナーで何度も横に並ぶものの#6 高橋も必死に応戦しポジションを守った。

しかし、チェッカーまで残り2周を切ったところで#28 古谷はついに突破口を見出し、ADVANコーナーで2番手に浮上。さらにダンロップコーナーの出口で#8 大草りき(ZAPSPEED F111-3)も#6 高橋を交わし3番手に浮上した。

後続がバトルをしている間に、#3 阪口は独走状態となり、2位以下に対して17.5秒ものリードを築き、今季5勝目をマークした。2位には#28 古谷、3位には#8 大草が続いた。

マスターズクラスは、#30 DRAGON(B-MAX エンジニアリング)が序盤から安定した走りをみせ2連勝を飾った。それを#4 今田信宏(JMS RACING)が追いかけていたが、レース終盤にポジションを下げてしまい、クラス2位には#11 植田正幸(Rn-sportsF111/3)、同3位に#27 SYUJI(B-MAXエンジニアリング)が入った。

#3 阪口 晴南
スタートは悪くなかったんですけど、高橋選手のダッシュが良かったです。1コーナーでけっこう詰められて危ないところでしたが、なんとかポジションを守れました。前回よりも手応えを感じていたので、それがそのまま結果につながったかなと思います。チャンピオンシップを考えても今回のリザルトは僕にとっては良かったです。また調子を上げてくるので僕も気を引き締めて頑張りたいと思います。次はもてぎでのレースになります。このフォーミュラ リージョナルの車両を富士以外では乗ったことがないので、またイチから組み立てていかなければいけないのか、この流れで走れるのかは分かりません。レースウィークでしか走る機会はないと思いますが、そこで合わせ込んでまた2連勝したいです。

#30 DRAGON
レースをする中で徐々にクルマの操作の仕方を理解して、違うカテゴリーとのクルマの乗り分けというところで運転できるようになってきました。ここからもう少しプッシュして、前の集団についていけるように頑張りたいなと思います。次のもてぎはキャラクターがまた変わってきますが、セットアップをしっかり決めて頑張りたいなと思います。ここから全部勝つつもりでやっていきたいです。



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