■2020 第2戦 公式予選
2020/08/22 -23@ SPORT LAND SUGO
全3レース高橋 知己がポールポジション獲得!
追随不能な速さを魅せる。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPの第2大会が、宮城県にあるスポーツランドSUGOで開催され、8月22日におこなわれた公式予選では、#6 高橋 知己(Super License)が3レース全てでポールポジションを獲得した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、第2戦の日程は、8月22日〜23日(3レース)。開幕戦の日程が変更されたことにより、かなりタイトなスケジュールで行われることとなった。

そんな第2戦にエントリーしたのは、マスターズクラス4台を含む計7台。まずはレース展開をにぎる鍵となる、公式予選に臨んだ。

第2戦の予選は、各15分間のQ1、Q2形式でおこなわれ、Q1でレース1、Q2でレース2、Q2のセカンドベストタイムでレース3のグリッドがそれぞれ決定する。

曇ったり晴れたりと安定しない天候のなかスタートしたQ1では、今回からの参戦となる#8 根本 悠生(ZAP SPEED F111/3)が3周目に1分17秒台を記録してトップに躍り出るも、その直後に約コンマ4秒差で塗り替えたのは#6 高橋。その翌周には1分17秒165を叩き出し、自身の記録を更新する形でポールポジションを獲得した。2番手は#古谷 悠河(TOM‘S YOUTH)、3番手#8根本が付けている。

50歳以上のドライバーがエントリーするマスターズクラスでは、残り8分のところで#11 植田正幸(Rn-sportsF111/3)が1分19秒台をマーク。それに追従するように、ライバルたちも続々と19秒台を記録するも、植田のタイムを更新することはできず、そのままクラストップでチェッカーを受ける結果となった。

10分後におこなわれたQ2でも、開幕戦での失敗からタイヤの美味しいタイミングを学んだという#6高橋が、Q1での自己ベストを上回る1分16秒744をマーク。唯一の16秒台という圧倒的な力の差を見せつけ、レース2もポールポジションを獲得した。2番手は、残り5分のところで1分17秒315を記録した#28古谷、3番手には#8根本がつけている。なお、Q2でのセカンドベストでも#6高橋がトップだったため、3戦すべてのポールポジション獲得となる。

マスターズクラスもQ1に続き#11 植田がトップタイムをマーク。セカンドベストでもトップだったため、こちらも3戦連続でクラストップのグリッド獲得となった。

#6 高橋知己
まず、予選で16秒台を出せたことは、自分のなかで良かったと思います。昨日の段階で、17秒台の前半は見えていたので、そこの壁をクリアできたのは嬉しいです。ひとつ悔しいのが、昨日の練習でトラブルが出てしまい、1時間丸々走れなかったことで、それを走れていたらと考えると、もう少し行けたんじゃないかなと思います。富士では、スタートが苦手だったので、イメージトレーニングもしてきたし、決勝では前だけ見て突っ走ります!

#11 植田正幸
エンジニアたちがすごく頑張ってくれて、昨日の最後のセッションからクルマはかなり良くなっていたので、行けるんじゃないかな?とは思っていました。なんとか18秒台にも入れることができて、本当に良かったです。開幕戦の富士でも3レースともポールポジションスタートだったのですが、決勝はあまり良くなかったので、今回は決勝に向けていろいろとアジャストをして、3連勝を飾りたいです。



■2020 第2戦 レース4 決勝
2020/08/22 -23@ SPORT LAND SUGO
圧倒的な速さで高橋知己がポール・トゥ・ウィン!
今季初優勝を飾る。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP第2戦の決勝 レース1が行なわれ、#6 高橋 知己(Super License)が、今季の初優勝を手にした。

公式予選から約4時間後に始まったレース1は、予選と同様に時折日が差す程度の曇り空、ドライコンディションでおこなわれた。レース時間は25分間。3番グリッドの#8 根本 悠生(ZAP SPEED F111/3)がスタートを決め、ポールポジションの#6 高橋と並んで1コーナーに進入するも一歩届かず、2番手に後退。その後の#6 高橋の速さは凄まじく、ただ一人18秒台で周回し続け、2位以下を大きく引き離し、独走状態に。レースは、トップ#6高橋、2位#8根本、3位#28古谷 悠河(TOM‘S YOUTH)の順で、淡々と周回を重ねていった。

そんな拮抗状態のレースに動きがあったのは、14周目。タイヤを使い切り、トラクション不足に悩む#8根本との差を着々と詰めていた#28古谷が、馬の背コーナーでオーバーテイク。2位にポジションを上げることに成功するも、トップを走る#6高橋との差は10秒以上。1位、2位、3位と、それぞれが、単独で走る展開となった。

一方、マスターズクラスでは、公式予選でクラス2位となる5番グリッドの#4 今田 信宏(JMS RACING)がスタートを決め、クラストップの#11 植田正幸(Rn-sportsF111/3)をパスすることに成功するも、2台の距離は離れず、テールトゥノーズの接戦が繰り広げられる。

そして周回を重ねるごとにそのギャップはジリジリと縮み、一時はコンマ1秒のところまで接近するも届かず、#4 今田が#11 植田を抑えきる形でチェッカーを受けた。

スタートで一度は#8根本に迫られたものの、それ以降は独走状態を築き、実力を見せつけた#6高橋。最終的な後続とのギャップは11秒26という圧勝となったが、チェッカー後の1コーナーでスピンを喫してしまうなど、マシン、ドライバー共に、かなり無理をしていたことが伺える。2位は#28古谷、3位は#8根本と続いた。

マスターズクラスは#4 今田が優勝、2位に#11 植田、3位に#30 DRAGON(B-MAXエンジニアリング)という結果となった。

#6 高橋知己
まずは、勝てたのでホッとしています。スタートもバッチリとは言えませんが、もし抜かれてもこのタイム差なら抜けるだろうと思っていたら抜かれなかったので、普通に走ればもらったかな?とは思っていました。ただ、最後は少し左リアに違和感があって、チェッカー後にスピンをしてしまったので、それだけは何が原因だったか分からず、明日のレースに向けて改善しないと怖いなと思っています。明日は、もう少しぶっちぎって勝ちたいです!

#4 今田信宏
菅生は抜くのが非常に難しいコースなので、とにかくスタートダッシュで植田選手を抜かしたいと思い、スタートに全力を尽くしました。14周目ぐらいでタイヤがキツくなってきて、何度か植田選手に迫られるシーンもあったりと、余裕はまったくなかったのですが、菅生のオーバーテイクポイントはホームストレートとバックストレートしかないので、レインボーと最終コーナーの立ち上がりだけは全力で立ち上がるように心がけました。明日の決勝もスタートダッシュを決めて、同じ展開で勝ちたいです。



■2020 第2戦 レース5 決勝
2020/08/22 -23@ SPORT LAND SUGO
第2戦 Race5決勝は根本悠生が大躍進!
渾身のスタートダッシュで経験の差を見せつける。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP 第2戦 Race5 決勝が25分間で争われ、#8 根本悠生(ZAPSPEED F111/3)が優勝を手にした。

朝から暗雲が立ち込め、降雨が心配されるなかでのスタート進行が始まるも、一気に晴れ間が覗き、少し蒸し暑いドライコンディションで開始されたRace5 決勝。

驚くべきアグレッシブさで、スタートを決めたのは#8 根本。同じく好スタートを決めたポールポジションの#6 高橋知己を抑え、一気にトップに躍り出ると、そのままレースをリードする展開となった。

#8 根本と#6 高橋の差は約コンマ4秒。逃げる#8根本と追う#6高橋の構図は、そのままレース中盤まで繰り広げられた。

そんな拮抗したレースに動きがあったのは、14周目頃。急なエンジンのパワーダウンにより、#8 根本にピタリと付けていた#6高橋のペースが一気に落ち、15周目を終える頃には2秒以上のギャップができてしまう。

そこからは#8 根本の独走状態で、ヒート1で苦しめられたタイヤマネジメントが嘘のような快調な走りを見せ、トップでチェッカーを受けた。

マスターズクラスは、#4 今田信宏(JMS RACING)が渾身のスタートダッシュで#11 植田正幸(Rn-sportsF111/3)と#28 古谷悠河(TOM‘S YOUTH)をパスし、一時は総合3番手まで順位を上げるも、2周目のレインボーコーナーで痛恨のミス。少しはらんだ隙を突き、#11 植田がアウト側からオーバーテイク!クラストップに浮上すると、#30 DRAGONもクラス2位と順位を上げることに成功。

その後#11 植田は、#30 DRAGONと#4 今田のクラス2位争いを尻目に、独走状態でチェッカーを受ける結果となった。

レース終盤のマシントラブルにより、ペースを落とし続けた#6 高橋は、後ろを走る#28 古谷にコンマ3秒の所まで迫られるも、なんとかポジションを守り切り2位。古谷は3位でチェッカーを受けた。

マスターズクラスは#11 植田が優勝、2位に#4 今田、3位に#30 DRAGONという結果となる。

#8 根本悠生
昨日もスタートは良かったのですが、僕個人としてはもう少しよく出来ると思っていて、昨日の夜にいろいろとチームと相談し、ここまでなら行けるかな?という所までスタートをさらに頑張ってみたら上手くハマって、トップに出ることができました。でも多分、高橋選手のマシンにトラブルが出ていて、純粋に100%速さで勝てたかと言うと、分からないです。ただ、僕個人としては、昨日はかなり悩まされたタイヤマネジメントで、後半まで割といいペースをキープできたことが良かったです。一晩で、これだけタイヤを機能させることができるセットアップを作ってくれたチームに感謝しています。午後のレースでは、もっともっとクルマもドライバーも速くなれるように頑張ります。

#11 植田正幸
今まで、フォーミュラーリージョナルとしてはレースを5回やっていて、全てポールポジションで来ていたのですが、なかなか勝てなかったので、なんとか1勝してリズムを作りたかったので、本当に良かったです。メカニックがすごく頑張ってくれて、セットをいろいろと変えてくれて、決勝に向けては良いアジャストをできているので、この調子で午後のレースも行きたいです!あと1つ、優勝をゲットできるように頑張ります。



■2020 第2戦 レース6 決勝
2020/08/22 -23@ SPORT LAND SUGO
第2戦 Race6高橋知己が独走でポール・トゥ・ウィン!
Race5の雪辱を果たし、今季2勝目を挙げる。

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP 第2戦 Race6 決勝が35分間(22周)で争われ、Race4同様#6 高橋知己(Super License)が優勝を果たした。

心配されていた雨も降ることはなく、晴天、ドライコンディションで始まったRace6。#6高橋はスタートを決め、トップのままTGRコーナーを抜けて独走状態を築いていく。午前中におこなわれたRace5と同じく3番グリッドの#8 根本悠生(ZAPSPEED F111/3)も好スタートを決めたものの、#6 高橋には届かず一つポジションを上げるに留まった。

そこから#6 高橋は全体ベストを更新し続ける速さを見せ、2位以下を一気に引き離していく。白熱したのは2位争いで、#8根本の後ろに#28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)がピタリと食らいつき、オーバーテイクのタイミングをうかがい続けるように周回を重ねた。

#28 古谷のアベレージは前を走る#8 根本より、コンマ数秒速く、仕掛けるのも時間の問題かと思われた21周目のハイポイントコーナーで、痛恨のオーバーラン。縁石に乗ったマシンを上手く立て直すことができず、#8 根本とのギャップを広げてしまう。

マスターズクラスは、Race4、Race5に続きRace6でも#4 今田信宏(JMS RACING)が渾身のスタートでクラストップの#11 植田正幸(Rn-sportsF111/3)をパスすると、#30 DRAGON(B-MAXエンジニアリング)もそれに追随。2台ともに1つずつポジションを上げ、周回を重ねるも#4 今田のペースが良く、#30 DRAGONはじわじわと離される苦しい展開となる。その流れはレース終盤まで変わることはなく、#4 今田は最後まで逃げ切り、クラストップでチェッカー受けた。

レース序盤から独走状態を続ける#6 高橋は、その後もペースを落とすことなく走り続け、2位以下を5秒以上引き離して最終ラップのコントロールラインを通過。ミスのないクレバーな走りと絶対的な速さを披露する形で、今季2勝目を挙げた。2位は#8 根本、3位#28 古谷と続く結果となる。

マスターズクラスは#4 今田が優勝、2位#30 DRAGON、3位#11 植田の順にチェッカーを受けた。

#6 高橋知己
第2戦は毎回スタートが課題で、朝のレースでは根本選手にやられてしまったので、エンジニアさんと色々と話し合って、3レース目にしてやっと抜群のスタートが切れました。その後は、後ろを気にせずにただ突っ走ったら、後続ともかなりのギャップが築けたので、自分としては合格点かな?と思います。周りがニュータイヤで走った中、僕はユーズドタイヤだったので、その点を含めてもいいレースができたと思います。今回は2勝だったので、次は3勝を目標に頑張ります。

#4 今田信宏
今回もスタートで、植田選手を抜かせて良かったです。朝のレースでもスタートは良かったけど、タイヤを暖めるのに失敗して上手くいかなかったので、今回はアウトラップと1周目でしっかりと暖めました。午後は22周と長いレースだったので、15周を過ぎたあたりの後半戦がキツくなるのが嫌だと思い、最初に後続を引き離し、レース中はタイヤをコントロールしながら走るという戦略を立てていて、その通りバッチリ行けたので、いいレースだったと思います。この後も、シリーズチャンピオン目指して頑張ります。



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